オラオラの泉

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和食の起源~和食の特徴とは~

寿司、ラーメン、たこ焼きなどなど日本といえば和食が有名で、世界中でも愛されています。和食はユネスコ世界文化遺産に登録されているとても貴重なものなのです。

 

和食文化の特徴の一つは「自然の尊重」を基本精神としていることです。自然の尊重をとはどういう意味なのでしょうか。それは、自然を守り、持続可能な形で環境を壊さない程度に使い、そこから得られた食材は最後までしっかり使いつくす。という意味があります。つまり、自然を大切にし、ずっと使える環境にし、そこから採れた食材を無駄なく使うということです。

 

和食文化は自然の尊重を基本精神としていることが分かったけど、いったいその基本精神からどんなものが生み出されたのでしょうか?それは、自然の恵みと中国や朝鮮などの日本とは違う文化をミックスさせたものがあります。例えば「すき焼き」もその一種です。すき焼きは欧米文化と自然の作物をミックスしてできたものなんです。さらに、お花見など季節感を大切にした食生活をすること。そして「飯・汁・菜・漬物」を基本とした健康に役立つ食生活などが生み出されてきました。

 

和食文化は自然の尊重を基本精神としてきましたが、そこには昔から日本人が自然の中に神様を感じて、その神様の恩恵によって生きていられ、平穏な暮らしができると信じてきたところにあります。今でも日本人は、豊作をねがってお祭りをすることだってありますよね。

さきほど出てきたお花見は本来、単に桜の木の下ではしゃいだり、おいしいものを食べたりする行事ではありませんでした。桜の開花は、田んぼの神様が田んぼに降りてきたことの象徴でした。そして、桜の花を見て、その年の豊作と凶作を占って、神様をおもてなしして豊作を約束してもらおうとするのが本来の意味でした。正月や年中行事、婚礼などの人が成長していくなかで行われる儀礼にも神様への祈りがもとになっています。

こうして、いろんな行事を通して家族や地域の人が神様と一緒に食事をするなかで共同体意識を育てて、アイデンティティーを再認識することもできるというのが和食文化のもう一つの特徴です。

 

和食には、単にヘルシーでおいしいだけでなく、日本独自の精神が組み込まれた食事だという事ですね。和食を食べるときに「どんな自然の恵みがあるんだろう?」と思うとさらに日本の食文化が愛おしく感じるでしょう。

 

この本を参考にしました↓↓